「おしん」を観終わった

BSプレミアムで放送していた「おしん」も今日で放送終了。物資に溢れてこれ以上は無い豊かな時代と思われていた昭和末期に、忘れ去られつつあった明治の女性の半生を描く事で、豊かさ以上に大切な人と人との絆を描いた朝ドラだった。終盤に、義を忘れたスーパー経営者の息子の行状を腹に据えかねたおしんが取った行動で、彼女の一家は全ての栄光を失いかけるが、作品のテーマとは合致しても経営者の一人としては余りに現実離れした行動で、それで目を覚まして家族の絆を取り戻すというのはご都合主義にも見える。ただドラマの幕切れとしてはこれ以外に無い物で、橋田寿賀子の手で生み出された約一年間の物語は見応えのある物だった。