2020-07-17 「地上」を読んだ キンドルで読んでた島田清次郎の「地上」第1部を読了。マンガ「栄光なき天才たち」で島田を知ってから約30年経って彼の作品を読んだ。いわゆる文豪の作品と比べれば余りにストレートな表現と文体の、地方青年の有名になりたい一念で書かれた青春小説で、キャラ設定と展開は今読んでも惹かれる物があり、ベストセラーになった理由は理解できる。尾崎豊ではないが、若書きで成功してしまった作家の悲喜劇の方でも有名になってしまった人だが。自身の実体験を作品に残す意欲と才能には恵まれていた人なのだろう。そうでなければ売れる本は書けない。