アニゴジ3

アニメ版ゴジラ3部作の完結編「星を喰う者」を観たが、やってしまった感が漂っていた。押井守が「ビューティフル・ドリーマー」でうる星やつらを押井ワールドの中に取り込んでしまい、それが大成功したのと対照的に、この作品では脚本の虚淵玄が自分の見たい「世界の終わり」にゴジラを始めとする東宝怪獣を取り込んで、理屈の上ではきちんと物語を完結させているが、SF映画としてはそれなりで、怪獣映画としては見せ場が少なく面白くない作品になってしまった。この3作品を観ると、理屈が多い虚淵の脚本と、キャラデと演出と音楽が奇跡の融合を果たした「まどか☆マギカ」が、10年に1本の傑作だった事を再認識できた。