エデン特急

昔買ったカート・ヴォネガット・ジュニアの息子が書いた「エデン特急」という本を読み終わった。インテリ大学生がヒッピー生活中に統合失調症を発症して精神病院に入れられた時の体験を自ら纏めた本だが、時系列も虚と実の区別も曖昧で、専門書のような記述も多い(著者が回復したあとに書いた最終章の「アニタへの手紙」だけが理解し易い)ので、今までに読んだ中でも最も苦痛に満ちた読書体験だった。