五十年間の嘘

スタンリー・キューブリックが映画化を進めていた本「五十年間の嘘」を積読解消の為に読んでいるが、主人公のユダヤ人少年の伯母が、アウシュビッツ行きの列車に乗せられる前に咄嗟の判断で、子連れのドイツ人女性になりすますシーンは今日まで読んだ全章の中で最大の見せ場になっていた。

キューブリックが制作を中止した理由の1つは先に「シンドラーのリスト」が公開されて成功した為だと言われているが、本作の内容は「戦場のピアニスト」と似通っている。キューブリックも鬼籍の人になったので映像化は不可能かもしれないが、ネトフリで実現しないだろうか。