ウィンストン・チャーチル

ゲイリー・オールドマン主演の「ウィンストン・チャーチル」を観た。チャーチルの英雄譚では無く、愛国心がテーマの作品で、ヒトラーがヨーロッパとユーラシア大陸を手中に収める為に、東のソビエトと西のイギリスを狙わなければ、政治家としては失策が続いて既に浮いた存在だったチャーチルが、歴史に名前を残す事は無かったという事を、改めて思い出す作品だった。チャーチルが最後の演説でイギリスが和平を拒否して断固戦う姿勢を見せるシーンは感動的にすら見えるが、戦争終結には5年必要だった。強国に隷属する和平より勇敢に戦って滅亡する方がいいのか。すぐに出る答えではない。