自殺直前日記

ずっと本棚にあった漫画家の山田花子の「自殺直前日記」を読み終わった。巻末の読者からの手紙で触れられていたが、自殺者の中には日記を克明に付ける人が少なくなくて、増して山田は自己の体験や内面を曝け出す作風(彼女の漫画は未読)で有名だったそうなので、素人が自己分析を突き詰めるのは危険なのかもしれないし、そうした内側での葛藤と体験と、元々の性質が自死を選んでしまったのだろう。私はかなり鈍い人間だが、それでいいのだと思う。