トランボ ハリウッドで最も嫌われた男

アメリカ映画を代表する脚本家の1人ドルトン・トランボの半生を映画化した作品だが、赤狩りでハリウッドから追放される前の売れっ子脚本家だった頃から、撮影スタッフの待遇改善の為に奮闘するなど、本物の共産主義者だったトランボのエピソードが興味深かった。本作ではトランボ側から見れば悪役になるジョン・ウェインや味方になるカーク・ダグラス役の「ものまね」の上手さも見所。赤狩りを題材にした映画ではロバート・デ・ニーロ主演の「真実の瞬間」があるが、あちらも良作だった。