伝統文化にケチを付けた不倫市長

最近の橋下市長の言動で特に首を傾げるのが「文楽は古過ぎる。市の助成金が欲しければ筋書きを今の人にも解るように書き直すべき」といった趣旨の発言だ。文楽は私も観た事は無い。しかし自分に理解出来ないからといって何百年も続いてきた伝統芸能を改めろというのはどういう了見なのか。シェイクスピア作品を映像化や舞台化する時にスポンサーサイドに配慮して筋書きやキャラクターの性格に手を加えるのはよくある手だが、原本にケチを付けるなんて聞いた事が無い。橋下に取っては文楽協会も事業仕分けの対象なのかもしれないが、彼のこの発言は傲慢で無知な中学生と違いは無い。でも、文楽を叩くと世界は味方してくれるかもしれない。文楽人形に欠かせない材料には鯨のひげが使われているというから。