ニセガイド天国の日本

NHKの「追跡!真相ファイル」という番組をたまたま観たら、日本にツアーで来る中国人観光客(富裕層では無い)を狙ったアジア系の悪質な観光業者と、彼等に雇われた素人ガイド(殆どは自分自身が観光で日本に来た連中)の暗躍で、免税店でインチキ健康サプリ(べらぼうに高い)を騙されて購入したり、格安を謳ってるのに現地に着いたらオプションツアーを無理やり組ませられるという違法行為が頻発している現実を放送していた。しかも騙された中国人は観光会社が日本の物と思っているので、日本人に騙されたと信じ込まされているらしい。韓国では免許も持ってないニセガイドの摘発を去年から本格的に乗り出すようになったというが、日本では関係官庁の目の前の路上でニセガイドがうろついても動こうとしない。政府は外国人観光客の飛躍的増加を目指しているというが、彼等の落とす金を同じ外国の三流観光業者が吸い上げてる現状に危機感を持たないのは、国益と省益を分けて考える官僚の思考に問題があるのではないか。先進国が一般国民の生活を軽視するのは同じだが、少なくとも国益に関しては一致して取り組むだろう。国益すら思惑がバラバラで一つに纏まらない先進国は日本くらいではないか。