アジシオ舐めた事がある人? ハーイ!

三谷幸喜の著作で一番売れた本というのは「オンリー・ミー」ではないだろうか。単行本も文庫本も実家にあるが(買ったのは西村雅彦の情報目当ての母親)、重版の回数が半端じゃないし、実際面白い。小説よりエッセイの方が好きな読書家失格の私にも共感出来るエピソードが多い。中でも一番頷けたのは「調味料」のエピソード。子供の頃に台所で手の平に降って舐めた調味料のうち、食塩は苦味が強くてパス、味の素は名前の割に直に舐めると大して美味くは無い、そしてアジシオの旨味というのは絶妙だという事。これを憶えてしまったら、数日は台所への侵入を繰り返す。そして本でも書かれてるように母親に見付かったら叱られる。そう言えば醤油はあれだけ旨いのに、親に直接舐めると体に悪いと忠告されると大抵は言う通りにする。やはり油と書かれてるだけに、見た目が原油に似てるからだろうか。