中学生時代に観たカルト・サスペンス

今の子供は知らないが、私は中学生時代に夜更かしをした事は指で数えられる程で、深夜にどうしても観たかった映画を眠気と闘いながら観た事がある。テレビ欄で偶然見付けた「女子大生・恐怖のサイクリングバカンス」という作品で、4年前に海外でDVD化されている事が分かるとリージョン1対応プレーヤーと一緒に購入し、日本語字幕など無いのも承知で観賞した。一番の発見は公開から40年近くが経っているのに内容的にさほど古くなっていなかった事で、主演のパメラ・フランクリンの知名度と合わせて日本ではカルト映画になっていると確信したものだ。
そして今年になって国内版が発売されるという事をallcinema(此処でも書き込みしてます)で知った時は嬉しい反面、劣悪な画質の商品(VHS発掘隊シリースという事らしいので)に金を払うのかと躊躇してしまい、予約して一旦はキャンセルしたが、観たい気持ちに抗えなくなり結局予約して、昨日観賞した。
当たり前の事だが、字幕でも吹替えでも言葉が解るか解らないかで作品の印象はまるで違う。二回目の観賞になると中盤が退屈に感じてしまったが、クライマックスの緊迫感は追い詰められたパメラの発するエロティシズムも相成ってやはり見応えがある。画質も輸入版と同じ素材を使ったらしく、しかもこちらはスクイーズ収録。残念なのはテレビ放送の時の吹替えが収録されていなかった事だが、それ以外は充分満足の行く物だった。商品化を決定したアイ・ヴィー・シーに感謝したい。WOWOWで放送されたら笑ってしまうが、あり得ない話では無い。