また泣いてるよ

山田洋次監督の「東京家族」のスポットCMが流れ始めているが、私が見たのは橋爪功の台詞に感極まった妻夫木聡が泣き出すシーンだった。妻夫木が主演した映画ではよく彼がクライマックスで泣くシーンがあるが、これは「売り」なのだろうか。一昔前なら男優の感情の昂ぶりには「怒り」が欠かせない要素だったのに、そういう方向に持って行く映画はごく少数。考えの古い映画ファンは今日から日本映画専門チャンネルで放送される「人斬り」を観る事にするか。三島由紀夫が出演した事で話題になったが、テレビ放送が長らく実現していなかった「幻の作品」だそうです。