選曲が大幅に変わった「クロスオーバーイレブン」

いつ頃購入したのか忘れたが、NHK-FMの名物番組だった「クロスオーバーイレブン」のCDボックスを今日で10枚全部聴き終わった。結論を言えば、OPとEDとナレーションが同じだけの別の作品だった。前に別のメーカーがそれぞれ出したアルバム(ナレーションは津嘉山さん)は選曲が「クロスオーバー」らしかったが、今回のボックスはインストゥメンタルが殆ど収録されず、歌曲を中心にしたラインナップで、その殆どがアメリカのポップス(「愛と青春の旅立ち」とかNYを舞台にしたラブコメで流れてそうなやつ)で占められていた。選曲センスの面から言うと、これは「クロスオーバーイレブン」では無い。あの番組はもっと渋味のある曲を流してて、そこが魅力の一つだった。売上を気にして曲の選考基準を変える位なら、3枚組でもいいから本来のスタイルを貫いて欲しかった。買ってしまったのだから後の祭りだが、たまに出来る大人買いが無意味に感じる出来事だった。