遺作は「御法度」

日本を代表する映画監督の一人と見なされている大島渚が亡くなった。正直に言うと、彼の作品で最後まで観たのは「愛のコリーダ」と「戦場のメリークリスマス」だけで、その二本も「お気に入り」では無い(「戦メリ」のラストはとても好きだが)。全盛期の大島は今村昌平と並んで60年代から70年代前半の大学生に一番好まれていた監督だったそうで、黒澤明は馬鹿にされていたという。でも大島の全盛期の作品が放送される機会が少ないのは、娯楽作品では無かった事に加え、当時のイデオロギー映画の寿命の短さも関係してると思う。まあ今後BSで追悼放送が始まるのは間違いないけど。