ちょっと酷すぎ

後半から破綻ぶりに拍車が掛かっている「ちゅらさん」だけど、今日は余りの酷さに久々に書き込みたくなった。
恵理と文也との間に生まれた和也が、ある事がきっかけで知らない大人を見ると怯えるようになってしまい、「一風館」の住人は勿論、両親も心配で堪らなくなり、心療内科で息子を観て貰う。それでも下された答えは、心の問題は外科や内科の治療より時間が掛かるという物だった。その頃から恵理はみぞおちの痛みに悩まされるようになり、自分で医学書を読んだあとに、恋敵になりかけた遥(小西真奈美)に診て貰う。内視鏡で検査したら悪性の潰瘍だと解り、早期の手術を勧められるが、恵理は断る。理由は何かと言うと、和也の心の問題が直るまで手術は絶対したくない、この事は二人だけの秘密にしたいと言うのだ。
一体どこの世界にこんな親が居るというのだろう。遥が恵理に「もう無茶苦茶よ」と吐き捨てるように言うが、脚本家の自虐的な台詞にも聞こえてしまう。このドラマはもうすぐ残り2週に突入するんだけど、こうなると終盤はどういう展開か想像が付いてしまう。「命の危機に直面した恵理を絶対死なせたくない文也は母親の助言で、難病を抱えた兄の和也の静養先であり、自分と恵理が出会った場所でもある小浜島に恵理を連れて行く事にする。そして古波蔵家と「一風館」の人達が一生懸命に恵理の回復を祈り続けると、死んだ兄も現れて奇跡が起こる」みたいな話ではないだろうか。こう書くと何か自分でも少し感動的な気分になってしまうけど、とにかく途中から時間稼ぎの為に原稿用紙のマスを埋めるような展開になってしまった事には、岡田恵和に文句を言いたい。