「わが母の記」

昨日は役所広司主演の「わが母の記」を観た。題名通り国民的作家と呼ばれた井上靖の自伝的小説の映像化作品で、自分の実母の認知症を扱っているがそちらが主題では無く、特殊な事情で幼少期に親と別々に暮らさざるを得なかった主人公の母への複雑な感情と、ボケが進んだ母が発した言葉から始まる確執の氷解を描いた物語で、派手さは無いが話の展開も俳優の演技もしっかりした物になってて好感が持てた。