悪の法則(ネタバレ注意)

リドリー・スコット監督作の「悪の法則」を観た。主演クラス5人のうちの3人が、それぞれの膨らみ過ぎた欲望の為に、メキシコマフィアの「ルール」に翻弄され自滅して行くストーリーで、それなりに面白かったけど、キャメロン・ディアスが演じる悪女が見事に勝ち逃げするラストに、少し違和感が残った。ロンドンで彼女がブラピを部下に殺させる終盤からの展開が、違う映画に見えてしまうからだ。途中までは「ノーカントリー」だったのが女版「ハンニバル」で終わるといった感じで、同じ名監督でもコーエン兄弟とスコットの資質の違いなのか。