マイケル・チミノ死去

ディア・ハンター」や「天国の門」「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」などで映画ファンに愛されたマイケル・チミノが亡くなった。最後の長編映画は「心の指紋」(ラストカットが好き)で、それから20年の間に撮ったのは短編一作だけ。「ディア・ハンター」以外は批評でも興行でも成功出来なかったそうで、監督自身もアメリカのメディアに強い不信感を持ち続けていたと言う。彼の全盛期の作品はとにかく映像に迫力があり、つまらなかったミッキー・ロークの「逃亡者」も、彼の体に銃のレーザーサイトが四方から当てられるシーンは好きだった。「天国の門」は今でも空回り大作だと思ってるが、農民のローラースケートダンスは名場面なので、HDリマスター版のブルーレイ発売かテレビ放送が待ち遠しい。