マイ・インターン

WOWOWで放送された「マイ・インターン」を観賞。監督は「恋愛適齢期」など多くのヒット作を手掛けた女性監督で、本作もアン・ハサウェイ扮する女性企業家ジュールズの奮闘は前面に出さず、彼女を助けるロバート・デ・ニーロ扮する70過ぎの見習い社員ベンと、専業主夫になって子育てを支える夫、心優しい部下など、理解のある男性によって挫けそうになりながらも(後半で夫の酷い裏切りあり)会社経営に邁進するという、いささか都合のいい話だが、安心して観れる女性向け映画になっていた。本作は私もそうだが、デ・ニーロとハサウェイという組み合わせに惹かれて観た男性も多かったと思う。デ・ニーロの安定感溢れる好々爺の演技はさすがだし、もろさを体現してるようなハサウェイの表現も良く、特にホテルのベッドでの長芝居は印象的だった。それとベンが鏡に向かって笑顔の練習をしたり、ジュールズの車の運転手を兼ねるシーンで「タクシードライバー」を思い出すのは、古い映画ファンの特権かもしれない。