バブル期の青春漫画

昔処分した漫画本や雑誌をオークションで再購入するという事を時々しているが、30年近く前の青春漫画「冬物語」が懐かしくなって来た。
この漫画はとにかく主人公の光がイラつく。しおりという女性に惚れたのに自分の力で振り向かせようという努力をする事も無く、何となく付き合い始めた奈緒子という年上の彼女(こっちの方が好き)にも、どうにか受かった三流大学にも満足できずに勝手に休学して別れてしまう。
終盤で光は頑張って専修大学に入り、一旦は光より年下の新恋人(東大一直線)との交際を始めた奈緒子も、自分が居なければ駄目になると思い、光との交際が復活する所で終わるんだが、こういう煮え切らないが目が離せない話を受け入れる下地があったバブル時代を懐かしがるほど、自分が少し遠い所に来たんだと思う。