観て良かった「ザンボット3」

「ザンボット3」は今日最終二話を観た。個人的には最終回のガイゾックの秘密より人間爆弾の方がショッキングだったし、メカブーストを倒す度に街が破壊されて神ファミリーが恨まれる描写などは、作画の荒さを超えて伝わる物があった。「ヤマト」の善と悪の戦いへの富野監督の徹底的なアンチテーゼが本作を生み出し、このあとの「ガンダム」で人間同士の永遠に続く不毛な争いという最強のコンテンツを、「イデオン」でザンボットのテーマにより深く食い込み、バッドエンドにしてハッピーエンドという監督の作家性が理想的な条件で満たされた事を考えると、富野ファンなら「ザンボット3」は必見というのが良く解った。