ゲティ家の身代金

ゲティ家の身代金」を観た。リドリー・スコットの作品はテレビ放送されると、スピルバーグの作品以上に期待してしまうが、本作は面白かった。大金持ちで極端な守銭奴で、誘拐された孫まで信用出来なくなる理解不能のジジイをクリストファー・プラマーが好演。見所の大半は彼の演技と、演じた石油王の特異なキャラクターにある。
始めはケビン・スペイシーが演じて撮影を終えてたのに、彼がしでかした悪行のせいで公開中止の危機に瀕し、スコットが僅かな日数で意中のキャストだったプラマーで再撮影したり、その再撮影の時にマーク・ウォールバーグ高額なギャラをふっかけた事が明るみになると、全額寄付を申し出るなど、本編以外のエピソードも映画ファンの間では話題になった。