9年ぶりのポニョ

崖の上のポニョ」を9年ぶりに観た。宮崎駿監督が作りたかったのは、ハッピーエンドに終わった人魚姫で、世界は子供同士の恋を祝福するべきというのがテーマだったのかもしれない。
それでもポニョの悪意の無い魔力で月が接近して、世界が海に包まれるというのは、アニメとはいえトンデモな展開で、ファンタジーだから宗介たちが暮らす町の住民は事前に避難をして誰も死んでないというのも、クリエイターの免罪符みたいで引いた。月を戻す魔力をポニョの母が使う時には、それこそ娘を泡にするくらいの代償が必要なのではないだろうか。