砂漠のシモン

ルイス・ブニュエル監督の短編映画「砂漠のシモン」を観た。クラシック映画ファンの間ではブルジョアジーや聖職者をおちょくる知的な作品で知られた人で、本作も終盤まではそういった描写の連続で期待させる物があった。ただラストは悪魔に大都市のディスコに誘われて憮然として酒を飲むと言う「これだけ?」と言いたくなるオチで、少しガッカリした。同じ監督では「皆殺しの天使」が良かった。戦前の日本を舞台にして映画化して欲しい。