悪質ドライバーも減らす事が出来ない国

事故のニュースで毎度ため息が出るのが飲酒運転と高齢者ドライバーの起こす交通事故だ。危険運転致死罪は交通事故の極刑に値する物で、その為に適用の基準が随分難しく、遺族の望む量刑と実際の判決のズレが何度も起きているのが実情だ。このままだと少し前の永山基準のように、人を10人轢き殺さないと適用されないみたいな事になりかねない。厳罰化がひき逃げの件数を増やしている事といい、高齢者の免許取り消しが人を撥ねないと適用されない実態(法を犯す前に取り上げる訳には行かないのは当然だが)といい、酒気に反応してエンジンが稼動しないシステムとか、ブレーキとアクセルの踏み間違いという構造的問題の改良を自動車業界の自主的判断に任せているこの国の法整備の遅れが、結果的にドライバーを甘やかしている事に繋がっている事にいい加減気付いて欲しい。最近は事故を起こした自分と向き合う事すらせず謝罪もしない被告人が居るが、経済格差がこうした一部の犯罪者に被害者意識を植え付けて一種の「開き直り」をさせてるのかと思うと、どうにもならない問題が更に増えて、一層やり切れない思いになる。