「チョコレートにはりぼんをかけて」

小学校時代には宮川ひろの著作が好きで、学級文庫や図書館で何冊も読んだ。中でも一番思い入れがあるのは、主人公の少女が転校して行った男の子にバレンタインチョコを届ける為に、初めて一人で電車に乗るというストーリーの「チョコレートにはりぼんをかけて」という作品だ。気に入っている理由は、繊細なタッチで描かれた女の子の挿絵が好きだった(画家は伊勢英子)のと、少女が住んでいる地域の最寄りの駅が、私が利用してる駅と全く同じだったから。中古で最初に入手した本は挿絵画家が新しくなった新装版で、「これじゃない!」と某オークションで5000円で落札した。高い買い物になったが、後悔はしていない。宮川さんは来年で90歳になるが、ウィキったら今でも現役だという事に驚いた。