「世界名作劇場」の記憶②

2001年、26歳の時に初めて観た「世界名作劇場 赤毛のアン」の第1回は、馬車に乗ったアンがこれから起こる事に胸を躍らせて、手綱を取るマシュウに自分の話を中心に聞かせる所がシーンの大半を占めていて、これを少年時代に観たら途中で席を立ったに違いないと思った。でも見続けていく内に作品の魅力が解るようになって行き、未だに名作劇場の中でベストの作品になっている。それでも「アン」を観て気が済んだような所があり、他の作品を観るまでには更に13年の月日が流れた。
去年のTOKYO MXチャンネルの早朝には過去の諸作品を曜日ごとに放送してたが、その中から録画するようになったのが「フランダースの犬」と「ペリーヌ物語」だった。「フランダース」の方は観てて嫌になって来たので途中で予約録画を外したが、「ペリーヌ」はストーリー展開が良く、クライマックスの「フィリップ弁護士の最後の調査(サブタイトルではありません)」は「ハイジ」のクララが立てるようになるシーンと、「フランダース」のネロとパトラッシュの昇天に匹敵する名場面だった。それから地上波ではTOKYO MXテレ玉TVK、CSではアニマックスとキッズステーションのラインナップの中から、観ていない名作劇場の作品を予約録画する事が新たな習慣になって来た。今年になって「フランダース」も見逃した回をアニマックスで観るようにしたが、やはりネロが受けた誤解が解ける最終2話を除けば、キツい回ばかりだった。アロアの父親の言動は筋が通ってるからまだいいが、中間管理職的なハンスの卑劣さは「島耕作」の今野を思い出した。