大洗史上最大の作戦①

自分が観てみたい「ゴジラVS陸・海・空娘」を文章化してみました。


熊本に上陸した巨大不明生物。陸上自衛隊は演習のため駆除要請に応じられず、文科省から黒森峰高校戦車部に練習弾での駆除を命ぜられる。感情が全く読めない巨大な目を持った、人間から見て醜悪な巨大不明生物の顔に、駆け付けた西住まほたちは顔をしかめた。
熊本城公園で進行を停止した巨大不明生物は唐突に立ち上がり、若干体も大きくなり形も変化した。這うように進んでた時は頭部に練習弾を撃ち込み、すぐに駆除出来ると考えていたまほは、周辺の建物への被害を避けるために脚部への集中砲火を命じる。黒森峰の戦車全てが砲撃するが効果は全くなく、まほは自らの戦車を含む砲手が優秀な戦車に頭部への砲撃を命じるが、巨大不明生物には傷一つ付かなかった。
全砲弾を撃ち尽くし、まほが学園艦に配置してるマウスとエレファントとヤークトティーガーを出動させようとしてる頃に、巨大不明生物の背びれが熱を帯びて赤く発光し、口から煙を吐きながら咆哮した。そして突然海に向けて突進し、まほの乗った戦車を跳ね飛ばした。
大洗学園艦で、作戦の一部始終をテレビ中継で見ていた西住みほは、姉の安否を思う余り落ち着きを失った。黒森峰側から連絡が無いまま、夕方になって西住家所有のヘリが大洗学園の校庭に到着した。最悪の知らせを覚悟してヘリに近付いたみほに、操縦して来た逸見エリカが叫んだ。
「隊長は無事よ!早く乗って!」
「はい!」