バセットの野良犬

攻殻機動隊」の実写映画版「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観た。
攻殻」とその続編「イノセンス」への映像的オマージュは徹底してて、スカーレット・ヨハンソンの美しさを再認識できた事と、ビートたけし(滑舌は酷い)と桃井かおりの役柄、エンドロールの最初に流れる音楽など、オリジナル版への敬意が強く出ていたのは好印象。
その代償として作品のテーマは真逆と言って良く、オリジナル版では少佐が人間への執着を捨てて、人格を持ったプログラムと融合する事で新たなイヴになる所で終わったのに、この作品での主役は取り戻した記憶に固執し、体は機械だが心は人間のまま9課に残る事を選ぶ。
まあどちらの終わり方が良いか以前に、アクション映画としてもオリジナル版の方が数段上だけどね。