道楽映画作家になったコッポラ

さっきまでフランシス・コッポラ監督の「レインメーカー」を観ていたが、ジョン・グリシャムの原作本の貢献もあってかなり面白かった。この作品から10年後にコッポラは「胡蝶の夢」という作品を作ったが、此処からコッポラは制作費の大半を自己資金で賄うようになったという。自分のワインビジネスが成功したからこそ出来る制作方法だが、こうしたやり方は観客の嗜好を考慮しないのと同じになってしまうので、実際観てみるとそれ程面白くないという事もあり得る。実際「胡蝶の夢」は私に取っては面白く無かった。コッポラは純文学作品とゴシックホラーに愛着があるようだが、自分の嗜好品を自己資金で作るのは落語の「寝床」と変わらないと思う。「メガロポリス」というSF作品を撮るという噂もあったが、そちらはどうなったのだろうか。