ドンピシャの恋愛ドラマ

恋愛モノで私が好きなのは、お互いに好意を持ちつつも相手になかなか思いを打ち明けられない男女を扱った話だ。だから最後に「好きです」と打ち明けなくてもいい。
今から13年前にNHK-FMで放送された「スモーキング・タイム/煙の行方」というラジオドラマはそんな私に取ってドンピシャの作品だった。雰囲気だけと言ってしまえばそれまでだが、雨やピアノなどの音の巧みな使い方、空気感を上手く表現した選曲、キャスティングなど、演出面で絶妙なバランスが取れている作品だった。ギャラクシー賞で優秀賞を獲得したのは意外だったが、二度の再放送があり、一度目の放送をMDから消してからその事を後悔し始めてたので、二度目の時は本当に有難かった。実写ドラマ化して欲しいが、主演女優はミムラ(ラジオドラマの時は片岡礼子)を希望したい。