「おおかみこどもの雨と雪」

金曜ロードSHOWで放送された「おおかみこどもの雨と雪」を観た。話自体は魅力的で良作だけど、CGで人間も作れる時代に、こういうアプローチの作品を観ると、アニメーションで作ったのは予算の都合にしか見えなくなってしまう。アニメとして一番良かった場面は、幼い「雪」が何かをねだる時に興奮して狼になって走り回る所だった。
声のキャスティングについては、農村の古老を演じた菅原文太がさすがの貫録ぶりだし、成長した「雪」を演じた黒木華が特に良かった。主人公の「花」を演じた宮崎あおいは、ある意味で「まんま」なので少しガッカリする。好意的に考えれば、キャラデザインからしてあて描きに見えるので、監督から「そのままで演じてください」と言われたのかもしれないが。