星を追う子ども

U-NEXTと違い、観たい作品だけに単価を払うYou Tubeの方が、既にWOWOWディスカスに入ってる自分に向いてると思い、入会を済ませ、新海誠監督の「星を追う子ども」を観た。
公開時からジブリ映画のバチモンみたいに言われ、実際観てみると宮崎アニメから引用しまくりなのだが、個人的には宮崎吾郎監督の「ゲド戦記」よりは面白かった。コピーするのも才能が要るなら、新海誠の方が宮崎吾郎より才能があると思うし、草原などの地平線やレイアウト表現はちゃんと自分の物にしている。3日間だけ見放題なので3回観たが、不快だったり気に入らなかったら1回でやめている。
もちろん物足りない所もあり、主人公の明日菜の父親とアガルタとの関連性がはっきり描かれてないので、彼女が自分に流れてるアガルタ人の血を自覚するシーンが無い、明日菜とシンが神の領域のフィニス・テラまで行く動機が弱い、シンのその後がどうなるのかが観る側に提示されてないなど、未消化の部分があるのが不満だが、ジブリの新作が公開されなくなり、これまでのジブリ映画を観尽くし、なおジブリっぽいアニメを子供と一緒に観たい人には一見の価値があると思う。