20年以上前に「
もののけ姫」と「毛虫のボロ」の二つに一つなら、体力があるうちに「
もののけ姫」を作るよう鈴木プロデューサーが進言したのはファンの間では有名な話だが、ようやく動き出した「ボロ」も初めはCGディレクターと共同作業でやるみたいな話だったのに、その人たちが付けた動きに少しも納得できず、とうとう手書きで毛虫の大群(それがやはり凄く上手い)を描き出す始末。本当にCG映像をメインに使うのかすら怪しくなって来た。
番組自体は前後編の前編にすらなってないような構成だったが、
人工知能キャラのプレゼン映像に強い不快感を表明したり、「ポニョ」に出て来そうな魚たちを追加した「ボロ」の冒頭映像の一部が、美術館で流すだけでは勿体無さ過ぎるクオリ
ティーだったり、引退した筈の長編アニメの覚書を鈴木さんに見せるなど、強く印象に残るシーンは多かった。またネットで叩かれそうな行動が始まったが、
新海誠や
細田守に興行でも勝てるのは今でも
宮崎駿だと思うから、引退撤回に反対するファンは誰も居ないだろう。