結局許される改変

私自身も「妖怪人間ベム」は1968年の作品が原点にして頂点だと思っているが、今放送中の「BEM」は、特にベラのキャラデザが、オリジナルからかけ離れてる事がファンの間で話題になっている。

でも半数以上のファンは改変を受け入れているように思う。51年前のテレビアニメ(当時はテレビ漫画と呼ばれてた)は子供をターゲットにしていたので、主役は少年のベロだった。しかし今のテレビアニメは深夜枠が大半を占め、オタクをターゲットにしている。だから本来は脇役の大人の女性だったベラを、女子高生にしてしまったのだ。

そして結局オタクはこの改変を許してしまう。今放送中のゲゲゲの鬼太郎猫娘のデザインも大胆な改変が話題になったが、ワンピースのヒロインもナイスバディだし、日曜の朝に放送される国民的アニメも、オタクのファンを1人でも多く増やす事を常に考えているようだ。劇場アニメでオタク以上に観客が金を落とす作品はコナンやワンピースや新海アニメぐらいだ。オタクは大事なお客様なので、クリエイターとユーザーのノリ重視の共犯関係作品がもし停まれば、日本のテレビアニメは再発進できない所まで来てしまったかもしれない。