ザ・バニシング 消失

キューブリックが生前に激賞していたというので、ディスカスで借りて観た。ミヒャエル・ハネケ監督の「ファニーゲーム(観たのは同じ監督が撮ったリメイク版)」を思い出す、ヨーロッパ映画らしい何の救いも無いサイコサスペンスで、主役が辿った末路は、これなら殺される方が絶対にマシと思わせる物だった。飛行機事故や核戦争や暴漢など、生命の危険に関する情報に人一倍敏感だったというキューブリックも、このシーンはかなり不快だったのではと思った。