竜とそばかすの姫

「竜とそばかすの姫」を観に行った。タイムループ、狼人間、異世界の異人種、未来から来る妹などファンタジー映画の名手である細田守監督が、本作では「サマーウォーズ」同様、世界規模の共有バーチャル空間と現実世界をはっきり区分した事で、後半の躍動感ある展開に繋げていた。その分それまでは現実世界の展開が(意図した事とはいえ)退屈で、人によってはスマホをいじりたくなるだろう。あと終盤の纏め方は是枝監督なら絶対に採用しないだろうが、「救えなかった」で終わるよりは好きだし、「バケモノの子」や「未来のミライ」よりは良かった。あとすずが素顔で歌うシーンの作画が凄かった。