トニー・スコット監督が自殺

トップガン」「アンストッパブル」など数多くのエンターテインメント作品を放ち続けたトニー・スコット監督の死因が自殺だと報じられた時は非常に驚いた。彼の手掛けた作品で大コケした物はあまり無かった筈だし、企画も30本以上はあったという。兄のリドリーと共に経済的には成功した兄弟監督だったので、自殺の動機は発見された遺書の公開を待つしかないようだ。リドリーの精神的ショックは計り知れない物だろう。老年期になって兄弟を失うのは、青年期よりも打撃が大きいと思う。
私は正直言って一貫してリドリー派だった。トニーの代表作である「トップガン」は未だに観ていないし、彼の多数の未見の作品中、観てみたくなったのは「エネミー・オブ・アメリカ」ぐらい。20年以上も第一線に立ち続けたヒットメーカーだったという事実は認めるが、彼の作品は観終わってもあまり記憶に残る物が無いのだ。兄の方がこちらの好奇心をそそる作品を多く作っていた。「グラディエーター」からは歴史モノも得意分野にしていたが、「トリポリ」は是非実現化して欲しい。