ももへの手紙

「ももへの手紙」という劇場アニメ作品を「君の名は。」を経て観てみると、優秀なアニメーターが監督になって面白い映画が作れるとは限らない事が解る。夏の離島が舞台なのに暗い色調、キャラの動きは弾けてるのに演出が弾けてない、島の住民とももたちの絡みが少なく、ストーリーに緩急が付いて無いなど、親子愛をテーマにした良作だけど、エンタメ映画としてはイマイチな出来だった。
作画監督は「君の名は。」と同じ安藤雅司氏だが、今敏監督や本作の沖浦監督と組んだ時のキャラの表情(怒ったり笑ったりする時)があざとく感じるので、三葉や瀧たちが田中将賀氏のキャラがベースになった事は本当に良かったと思う。正直に書くと本作の一番の見所は主人公の「もも」その物にあると言って良く、動いてる彼女だけでBDに落とす価値はある。あとスク水姿が3度も観れるとは予想外だった。