アニメ界の巨匠の最新作がトンデモナイ物になる予感

昨日も大規模な反原発デモが行われたが、60年安保と違って一般家庭の健康に関わって来るこのデモは左翼勢力に扇動された物とは決定的に異なる、一時のブームでは収まらない物になって来ている。官僚支配からの完全脱却が一般国民の理想だが、それは究極的には米軍を完全撤退させるアメリカからの完全独立に繋がる事になる。アメリカがそんな非現実的な事を容認する筈は無いが、少なくとも増税とTPPとオスプレイには日本政府が「NO!」と言うべきなのだ。日本をロシアと中国からの「太平洋の防波堤」として必要としてるのは向こうの方なのだから、日本はもっと強気に出て欲しい。
それとは別の話題だが、アニメ界の巨匠の宮崎駿監督は去年「ジブリ原発以外の電力でアニメを作る」というプラカードを自社の屋上に掲げたり、監督自らもデモに参加したりしたが、もし監督が反原発をテーマにして最新作を作り上げたら、何やらトンデモナイ作品になりそうだ。宮崎アニメの作品的・興行的影響力の高さは此処で書くまでも無い。その国民的アニメ作家もここ数年は「ハウル」といい「ポニョ」といい、怒りよりも諦感や絶望感が漂う作風になっていた。「もののけ姫」にあった怒りは薄れ、愚かな行為を繰り返す人間への絶望が、自作に「神様」を出す理由に繋がっていたと思う。だから最新作にもし原発をテーマに選んだとしたら、「もののけ」以来の、あるいはそれ以上の怒りを込めて製作に打ち込むような気がするのだ。そしてそれが公開されたら…。私自身はそれが宮崎駿の最高傑作になる事を期待しているし、一般国民も観たがっていると思う。何百万人の観客に精神的影響を与える映画監督は今や宮崎監督しか居ないのだから。